Peter Murphy(ピーター・マーフィー) / Love Hysteria

今回レビューするのは、Bauhausの元ヴォーカルPeter Murphyが1988年に発表した2ndアルバム『Love Hysteria』です。

  1. All Night Long
  2. His Circle and Hers Meet
  3. Dragnet Drag
  4. Socrates the Python
  5. Indigo Eyes
  6. Time Has Got Nothing to Do With It
  7. Blind Sublime
  8. My Last Two Weeks
  9. Funtime
  10. I’ve Got a Minature Secret Camera
  11. Funtime [Cabaret Mix]

う~ん、“至って普通だなぁ”という印象を受けたアルバム。だってしょーがないじゃん、バウハウスやってたんだから。決して出来が悪いんじゃなくて、至って普通なだけ。だって×2しょーがないじゃん、バウハウスやってたんだから。

#1は渋くて、メロディーも良い。しかし、#2#3は普通すぎる。普通で悪いと云われてしまうのは、もはやこの人の性(さが)なので仕方ないんですがね。あとドラムの音がでかすぎ。
#4では一転して、エスノでオリエンタルなサウンド。暗闇の中から囁きかけてくるようなピーター・マーフィーの低音ボイスに暫し感動。この路線は後の作品に引き継がれる雰囲気ですね。
#5から#10までは、様々なアプローチを試みているようだけれど、矢張り普通だなぁと思ってしまうんですよ。それはそれは怖ろしい、バウハウスの呪い。
ラスト・ナンバーの#11は、イギー・ポップのカヴァー。

さて、普通にやっただけでは叩かれ、酷評される宿命を背負ったピーター・マーフィーですが、どうかご心配なく。…後々、やらかしてくれます。そのうちレビューします。