今回レビューするのは、ピーター・マーフィー率いるBauhaus(バウハウス)が1981年に発表した2ndアルバム『Mask』です。
- Hair of the Dog
- Passion of Lovers
- Of Lillies and Remains
- Dancing
- Hollow Hills
- Kick in the Eye
- In Fear of Fear
- Muscle in Plastic
- Man With the X-Ray Eyes
- Mask
- In Fear of Dub
- Ear Wax
- Harry
- David Jay/Peter Murphy/Kevin Haskins/Daniel Ash
- Satori
デビュー・アルバムである前作『In The Field』と比較してみると、荒っぽさはやや影を潜め、やや内省的な印象を受けた。ポストパンク/ポジパン/ゴスなどの要素を圧縮し、融合して、それを爆発させた前作のような破壊力はないが、楽曲に纏まりがあるというか何というか一種の安定感があるように感じる。
こう書いてしまうと、1stの方が良いの?って受け取られてしまうかもしれないが、こちらのアルバムは一曲一曲を綿密に練り上げた印象で、隙のない仕上がりとなっている。
勿論、ピーター・マーフィーの咆吼、交差するエッジの聴いたギター、激しくうねる奇っ怪なベースにパーカッシヴなドラムは健在だ。
余談だけど、アルバム一枚に対して15曲は多い気がする。真剣に聴いていると疲労しちゃって、ラスト・ナンバー#15.Satoriのイントロがアントニオ猪木の入場テーマの様に感じてしまう。余談過ぎ?