今回レビューするのは、2007年にリリースされたDURAN DUNRAN(デュラン・デュラン)の13thアルバム『Red Carpet Massacre (レッド・カーペット・マサカー)~』です。
- The Valley
- Red Carpet Massacre
- Nite-Runner
- Falling Down
- Box Full O’ Honey
- Skin Divers
- Tempted
- Tricked Out
- Zoom In
- She’s Too Much
- Dirty Great Monster
- Last Man Standing
オリジナル・メンバーが勢揃いして制作された前作『Astronaut』から3年後にリリースされた本作。再びギターのアンディ・テイラーが脱退してしまうという悲劇(定番だけど)に見舞われました。前編を通して上物がシンプルな音数で、ビートを強調したリズムアレンジ。サイモンのヴォーカルがよく聞こえてきます。#2. Red Carpet Massacreのアグレッシヴさや、文句なく格好良いR&Bテイスト溢れる#4. Falling Downと#6. Skin Diversは聴きどころ。後半に入ってもだれることなく、統一感がある構成に感じました。
しかし矢張り、全盛期の80年代の様なイメージを期待してはいけません。DURAN DURANは今でも尚、懐古主義ではなく最前線を夢見てるようです。あの頃のバブリーでファンタジックなメッキを洗い落とし(ただし、ニックローズの化粧とエッセンスは色濃く残っている)、筋肉質なバンドへと変貌を遂げたDURAN DURANの次回作にも期待ができますね。