DURAN DURAN(デュラン・デュラン)/ Red Carpet Massacre (レッド・カーペット・マサカー)~美しき深紅~

今回レビューするのは、2007年にリリースされたDURAN DUNRAN(デュラン・デュラン)の13thアルバム『Red Carpet Massacre (レッド・カーペット・マサカー)~』です。

  1. The Valley
  2. Red Carpet Massacre
  3. Nite-Runner
  4. Falling Down
  5. Box Full O’ Honey
  6. Skin Divers
  7. Tempted
  8. Tricked Out
  9. Zoom In
  10. She’s Too Much
  11. Dirty Great Monster
  12. Last Man Standing

オリジナル・メンバーが勢揃いして制作された前作『Astronaut』から3年後にリリースされた本作。再びギターのアンディ・テイラーが脱退してしまうという悲劇(定番だけど)に見舞われました。前編を通して上物がシンプルな音数で、ビートを強調したリズムアレンジ。サイモンのヴォーカルがよく聞こえてきます。#2. Red Carpet Massacreのアグレッシヴさや、文句なく格好良いR&Bテイスト溢れる#4. Falling Down#6. Skin Diversは聴きどころ。後半に入ってもだれることなく、統一感がある構成に感じました。
しかし矢張り、全盛期の80年代の様なイメージを期待してはいけません。DURAN DURANは今でも尚、懐古主義ではなく最前線を夢見てるようです。あの頃のバブリーでファンタジックなメッキを洗い落とし(ただし、ニックローズの化粧とエッセンスは色濃く残っている)、筋肉質なバンドへと変貌を遂げたDURAN DURANの次回作にも期待ができますね。