a-ha(アーハ)/ Hunting High and Low

1985年に発表されたa-ha(アーハ)のデビューアルバム。斬新なビデオ・クリップと印象的なリフが話題を呼んだTake on Meが収録されている。

1. Take on Me
a-haと言ったらコレ。兎に角a-haはこの曲!
…とは思えないんですがねぇ、僕には。もっと良い曲あるよ、この人達。
でもまあ、この曲は売れて然るべき作品ですね。誰でも一度は耳にしたことがあるシンセリフが心地よい。そしてヴォーカルのモートン・ハルケットは音域が広くて美しい声の持ち主。
個人的には、打ち込みのリズム・パターンに一票。
2. Train of Thought
イントロのシンセ・フレーズからして良いですね。Aメロのモートン・ハルケットによる低音ヴォイスに痺れてしまいます。打ち込みドラムが時々ツーバスになってたりして、結構斬新。
3. Hunting High and Low
アコースティック調に始まる曲。
「3曲目なのにもう落ち着いた雰囲気の曲かよ!」
と突っ込みたくなるが、メロディーがかなり美しい。また、間奏部分は一枚の絵画のような雰囲気を構築しており、“a-haは決してアイドルでは無いのだ”という確信の持てる楽曲だ。
4. Blue Sky
機械だからこそなし得るリズム・パターンと、とても有機的なヴォーカル。楽曲自体はシンプルな物だが、散りばめられたシンセサイザーの音色がとてもカラフルだ。
5. Living a Boy’s Adventure Tale
温かみのある曲。個人的にはあんまり好きじゃない感じの温かみだけれど、スクエア波のシンセリードが躍るサビの心地良さは秀逸。最後は物凄いファルセットを聴かせてくれる。う~ん、美しい。
6. Sun Always Shines on T.V.
上品なピアノの音に下品なリバーブを掛けた(笑)イントロ。音が遠いわ!その後はプログレみたいな物凄い展開(変拍子はありません)。ミックスの具合が他の曲と大幅に違うのか、この曲を聴くとやや疲労する(笑)。
7. And You Tell Me

優しい曲。北欧の童謡を聴いて育つと、こんな雰囲気の曲ってできるのかね?
1:52秒と短い曲だが、とても良い気分になります。
8. Love Is Reason

ディスコティックなイントロ。当時の売れ線系メロディ。ベースは機械的にオクターブを刻んでいるが、退屈しない。
いや~こういうの、滅茶苦茶80年代ですよ。飽きません。WINK聴きたくなるわ(笑)。
9. I Dream Myself Alive

個人的にはこのアルバムで一番好きな曲。左右を飛び交う様々なシンセサイザー音だとか、ベタ打ちながら複雑怪奇なシンセ・ドラム。そしてサビのメロディー等々、この時代の王道です。
10. Here I Stand and Face the Rain
「なにやってんのよ」
と云いたくなるようなイントロで始まる。アルバムの最後を飾るのに相応しい、a-haの魅力がいっぱいに詰まった楽曲。

本作はトータルのバランスが大変に良くて、a-haの魅力を感じるのにうってつけの一枚。
世間では”Take on Me”が売れただけの一発屋的なイメージがありますが、それは大いなる誤解ではないでしょうか。

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