ARCADIA(アーケイディア)は、Duran Duranのメンバーの内、ヴォーカルのサイモン・ル・ボンとキーボードのニック・ローズ、ドラムのロジャー・テイラーによって結成されたユニットです。
- Election day
- Keep me in the dark
- Goodbye is forever
- Flame
- Missing
- Rose arcana
- Promise
- El diablo
- Lady Ice
このアルバムは、
「メンバー(とか云ってどーせニックだろ)が影響を受けたアーティスト(Roxy MusicやJAPAN等)の色が濃く出ている」
って各方面で云われていたのだけれど…。
オケは確かに湿り気を帯び、ゴージャスさも醸し出してはいるのですよ。
でも、サイモンは普段よりねちっこく歌っているつもりなんだろうけど、この人の一本調子なヴォーカルはあんまり幅がない気がします。勿論、声そのものはとっても良いんだけど。この声のせいで、
「全然デュラン・デュランとは違う!」
とは思えませんでした。
でも、アイドル扱いされていた時期にこのアルバムを出したのだから、ファンを驚かせるには充分だったでしょう。
さて、収録曲ですが。
#1~#4までは、デュラン・デュランとあんまり変わらない気がするんですが、1曲目のElection dayでパーカッション的に使われているブラスや、気怠そうなギターがカッチョイイですよ。
#5は、なんだかボーナストラックに入ってる感じ。ちょっと退屈。
#6.キタコレ。JAPANのインストみたいだ(笑)。
#7~9にかけてですが、コレはデュラン・デュランとは違いますね。もの悲しくて儚げで、粘着質で湿気のあるトラックが並んでいます。この辺の曲を聴けただけで元を取った気がするかも。特筆すべきは#8の“El diablo”。これを聴くと、心がアンデスの奥地に行ってしまいそうになります(笑)。
このアルバム、実はゲストが豪華なんですよ。
デヴィット・ギルモア / アンディ・マッケイ / スティング / カルロス・アマロ / 土屋昌巳 / デヴィット・ヴァン・ティーゲム / グレース・ジョーンズ
等々、個性派メンツが勢揃い。