DURAN DURAN(デュラン・デュラン)/ Thank You

本作は、DURAN DURAN(デュラン・デュラン)が1995年に発表したカヴァー・アルバムです。彼らに影響を与えたアーティストに敬意を表し作られたものだそうです。ルー・リードの「Perfect Day」やボブ・ディランの「Lay Lady Lay」等、12曲をカヴァーしている。
※他にはスライ、エルヴィス・コステロ、パブリック・エナミー、イギー・ポップ、ドアーズ、テンプテーションズ、レッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイ等の楽曲。

    White Lines
  1. I Wanna Take You Higher [Version 1]
  2. Perfect Day
  3. Watching the Detectives
  4. Lay Lady Lay
  5. 911 Is a Joke
  6. Success
  7. Crystal Ship
  8. Ball of Confusion (That’s What the World Is Today)
  9. Thank You
  10. Drive By
  11. I Wanna Take You Higher [Version 2]

本作は、2006年に音楽雑誌「Q Magazine」のワーストアルバム大賞で、満場一致の1位に選ばれた作品でもあります(笑)。
評論家をして、「地獄のような54分29秒」と言わしめた作品。DURAN DURAN(デュラン・デュラン)のメンバー自身も、「自殺行為だった」と言ってしまう程。
ゲスト陣は、#1#8にSteve Ferrone、#2にTony Thompson(元Chic,元The Power Station)、#3#4では隠居中だったRoger Taylor(ロジャー・テイラー)がドラムを叩いている。

個人的には、前作“The Wedding Album”収録の“Ordinary World”で返り咲いたっていうのに、このアプローチは反則。DURAN DURANの音楽性と今回カヴァーしたアーティスト達に関連性を見い出せなくてガッカリしたと云うのが本心である。
「何故素直にJAPANやROXY MUSICのカヴァーをやらなかったんだ!?」
と、ニック・ローズ大先生を小一時間問い詰めてみたいものだ。今回はサイモン・ル・ボンのヴォーカルもなんだか精彩を欠いていて、楽しくなかった。
その中で一人だけ楽しそうだったのは、これでもかとギターを弾き倒しているウォーレン・ククルロ師匠…空気読めや。